地方自治観察日記

都政新報の気になる記事の要約とコメント

2015年1月20日付都政新報

都議会図書館に局長お勧め本(2面)

記者席から。都議会図書館に局長お勧め本が登場したとのこと。都議会事務局が独自にヒアリングしたのではなく、都人材育成センターが作成した「局長お勧めの一冊」をもとにポップを付けてフェア展開中だそう。都議会図書館のように議員や都庁の職員が基本的な利用者として想定されている図書館であれば、局長などの内部のコミュニケーションを図るためにもこのようなイベントを企画していくほうがきっと面白い。

病児保育、民間が本格参入 NPOが5市で訪問型開始(3面)

そのNPOとは駒崎さんで有名なフローレンス。23区全域はすでにカバーしており、武蔵野、三鷹狛江、府中、調布、西東京に限られていた多摩地域への進出を拡大し、1月6日から立川、町田、小金井、国分寺、多摩の5市でも事業が始まる。

今回の事業は「東京都子育て応援ファンドモデル事業」を活用して訪問型病児保育を開始するというもの。フローレンスでは保育の質を高めるため、保育スタッフを直接雇用とするなど経費がかかる。フローレンスのようなNPOにとって補助金をうまく使いこなすことが運営の鍵といえそう。

病児保育のニーズはあっても言葉の認知度は高くないため、「5市の保育課に協力を得て保育園や小児科医院などに告知チラシを置いてもらい、利用者を増やしたい」(フローレンス病児保育事業部・山口裕介マネージャー)。フローレンスの病児保育は、生後6ヶ月から小学6年生までの子供が病気になったときに、病児保育専門のスタッフが自宅を訪問し保育をする。サービスが手厚い反面、利用者負担が高額で、町田市病児保育室と比べた場合、10倍以上になるとの試算も(一部の区ではベビーシッター利用助成が受けられ、フローレンスのサービスにも適用がある)。

記事の末尾で、今回事業が開始となった5市の病児保育についての整備方針がまとめられている。多摩市のところだけメモ。

「多摩市は今年6月に定員6人の病児・病後保育室を多摩センター駅前に新設し、全2施設となるが、ファミリーサポートセンターの利用も促進したい考えだ。」